割増し料金が適用される22時から翌朝5時のゴールデンタイム。タクシードライバーが一番稼げる時間帯。
昼日勤、隔日勤務、夜日勤などタクシードライバーとしての働き方は様々です。中でも夜日勤、隔日勤務の方はこの「青タン」と呼ばれる時間を過ごします。人や世代によって、青タンではなく違う呼び方をすることもありますが、業界ではこの呼び方で通っているので一番誰にでも通じる敬称です。
夜日勤、隔日勤務のドライバーでも、個人によって働き方は様々です。
タクシー業界は一般の企業と違って特殊な働き方をします。個人タクシーを除いて運転手は点呼で一回出社するのですが、出庫後は決められたスケジュールがなく休憩をとる時間を自身で決められるのです。なので、休憩時間や本気を出す時間が人によって変わってきます。
しかし、この「青タン」は全ドライバーのチャンスタイムなので、休憩するドライバーはあまりいません。もし、この時間に休憩をとってしまったら、、給料を逃しているといっても過言ではないでしょう。
タクシー業界に入りたての方は、右も左もわからないと思います。初心者の方は、まず運転する事に集中していただき、タクシー乗務に慣れていただくのが基本です。ある程度慣れてきた段階で、稼ぎたい!という気持ちが芽生えたら、このゴールデンタイムを逃さないようにするのが稼ぐ第一歩です!
ドライバーは営業と一緒で、歩合によって給料が変動します。イコール1日に全く営業できなかった場合売り上げがゼロということになってしまうのです。そうなると基本給になってしまうため、せっかく稼げるタクシー業界にいる意味がなくなってしまいます。
この「青タン」と呼ばれる時間帯は、稼ぐための基本的な一歩であるため、大体のタクシードライバーが目を血眼にしてお客様を探しに車を走らせます。探さなくてもこの時間はほぼお客様がすぐ見つかることが多いのですが、ここでロングを引けるか引けないか、回転を速くするかで1日の売り上げが決まります。
青タンというゴールデンタイムと呼ばれる時間帯も稼ぐキーポイントにはなりますが、更に営業する場所も重要です。
例えば、青タンの時間帯にベッドタウンとなる郊外都市で営業するとします。働く場所が都心部、住む場所が郊外という方が多いドーナッツ化現象が進んでいるため終電が終わった深夜24時以降、住宅街が多いベットタウンではしんと町全体が寝静まります。一般の会社勤めの方はよっぽどのことがなければ深夜にタクシーを使うことはないと思います。就業している方の約8割が雇用者の日本では、深夜に家から都心に用事があって家を飛び出す方はなかなかいません。ですので、稼げる可能性は低いということになります。
深夜に急病で救急車が出動できない場合タクシーを使われることはありますが、大体近くの病院を指定されるので、割増し料金だったとしても1万を超える万収は難しいでしょう。
反対に繁華街、飲み屋街などの都心部では、2時3時まで接待で飲み歩いた方が、終電がなくベッドタウンまでタクシーで帰る方の比率が高い傾向にあるので稼ぐチャンスが必然的に生まれます。従って、稼げる可能性としてはグッと上がるのです。
稼ぐドライバーはこの青タンの時間はもちろん営業に努め、さらに天気や気候、交通状況を踏まえた場所で営業する方が多くいらっしゃいます。青タンは稼ぐドライバーになる為に必要なステップになります。