タクシードライバーの第一歩、地理試験とは何?稼ぐためには必要不可欠な資格

公開日:2024/09/14 00:40


公務員や美容師など世の中には試験に通過し、資格を取得しないと就職できない業種がたくさんあると思います。実はタクシードライバーとしてデビューするのにも、資格が必要なのです。タクシードライバーに必要なものというと車を運転する事から、免許が思い浮かぶと思いますが他にも必要な資格があるのはご存知でしょうか?今回は稼げるタクシードライバーとして活躍するために必要な資格を紹介していきたいと思います。


 運転免許について


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タクシードライバーと聞いて思い浮かぶのは、街中を走るタクシーだと思います。車を運転するためには免許が必要になってきますよね?まずデビューの第一歩として運転免許が必要になります。運転免許取得が第一条件になるのですが、加えて必要なのが二種免許です。タクシードライバーに就職したい場合、旅客を乗せるためには欠かせない資格となっています。


前職がホテルマンでお客様に気を配れる方でも、二種免許がなければタクシードライバーとしていきなりデビューすることは難しいでしょう。タクシードライバーとして必要な要素のうちの一つに、安全運転ができるかどうかが要になってくるのです。


一般的に取得率が高い第一種免許と、タクシードライバーデビューに必要な第二種免許は大きく違います。第一種免許、正式名称「普通自動車第一種運転免許」では自動車、又は原動機付自転車を運転するためだけに必要な免許で多くの方が所持している免許です。普通免許の他に人気の原付免許を含めた10種類の免許があります。主に仕事ではトラック運転手やクレーン車での仕事がしたい場合も、一種免許の中の免許取得が必要条件になります。


次にタクシードライバーとして必要な第二種免許及び「普通自動車第二種運転免許」。こちらは旅客を運ぶことを目的とした免許になっています。その中でも有償で旅客を送迎する車を一般乗用旅客自動車といい、タクシーやハイヤーのことを指します。民間救急車もこの一般乗用旅客自動車にあたるのですが、患者等搬送限定とされているのでタクシーやハイヤーとは運ぶ用途が異なります。


ちなみにバスは一般乗合旅客自動車です。第二種免許の種類は、普通第二種免許を含めた5種類の免許があります。様々な免許を説明するとながくなってしまうので、ざっくり説明すると二種は事業用として人を乗せるのが一種免許との大きな違いです。


 地理試験について


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二種免許ともう一つ、都内や交通量や人口の多い地域で働くドライバーに必須なのが地理試験というものです。ドライバーとしてデビューする方ではないと地理試験はあまり聞かない言葉ですが、地理試験とは一体どんなものなのでしょうか?


‘’地理試験‘’を正式には「輸送の安全及び利用者利便の確保に関する試験」といいます。わかりやすく概要を説明致しますと、タクシードライバーに必要な知識を持っているかを試すものです。特定の地域を運転するタクシードライバーに必要な資格であり、東京では23区三鷹市武蔵野市が範囲内になります。


東京以外でも大阪、神奈川内の「特定地域」に指定されている場所では、この地理試験に受からないと運転できませんこの「特定地域」とは人口が多く、交通量も多い地域になるので必然的に稼ぎやすくなります。正に稼ぐドライバーになる為には持って来いの場所なのです。また二種免許だけではタクシードライバーとしての知識に欠けるため、特定地域に位置するタクシー企業では地理試験通過が必要条件となります。


輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」は‘’タクシー事業に関わる法令‘’、‘’安全及び待遇の科目と当該指定地域に関わる地理‘’の2科目からなる筆記試験で構成されており、東京では公益財団法人、東京タクシーセンターで行います。受験料は2科目6,800円(一科目3,400円)と意外に格安です。一度この「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」に通ってしまえば、タクシードライバーとして働いている間は有効期限がありません。


ドライバーを辞めて、違う職種に就いたけどもう一度ドライバーになりたい方は有効期限があるので注意です!有効期限はタクシードライバーを辞めてから2年となるので、復帰したい場合は有効期限内に済ませる必要があります。2年を過ぎると再試になり、また一から勉強しなければなりません。もしもう一度タクシードライバーとして活躍されたい場合は期限内の復帰が望ましいでしょう。


さて、気になる試験内容ですが、マークシート方式でランドマークなどその地の要となる建造物、施設、道路の名称などを回答する問題が例として挙げられます。科目は学科科目と地理科目の2つから成っていて地理科目を正式には「当該指定地域に係る地理学科科目は「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」という名前です。


タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」というと難しく聞こえるかもしれませんが、一般的には法令試験と呼ばれるものになっています。地理科目及び「該当指定地域に係る地理」は60分の所要時間で40問出題されます。正解率80%以上(32問以上)が合格になっていて基本的な出題内容は、道路名称、町名称、駅の場所、旧跡や公園の場所など、地理の知識を問うものです。


学科科目及び「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」は同じく60分の所要時間で「該当指定地域に係る地理」より少し多く全45問出題されます。正解率は同じく80%以上(36問以上)が合格です。こちらは「法令」「安全」「待遇」の3項目に分かれており各項目の内容は法令、項目、道路運送法、タクシー事業適正化特別措置法、その他の関係法令(道路交通法など)に関連する事がメインです。


法令」「安全」「待遇」の三項目を簡単に説明すると

  1. 法令・・・道路運送法、タクシー業務適正化特別措置法、その他関係法令
  2. 安全・・・指定地域における事故の発生状況、交通事故の防止及び事故発生の措置に関連する事
  3. 接遇・・・タクシードライバーの基本的な心構えや、お客様に対する接し方。高齢の方、障がいのある方の乗車、降車の対応の仕方

以上が主に出題される内容になっています。


今日も都会の街中を走るタクシードライバーの方々はこの二種免許と地理試験という登竜門を経て活躍されているのです。地理に詳しくなく自信がない方や都会の地理を知らない方は地理試験と聞くと難しく聞こえますが、自動車免許と一緒で地理試験も対策があれば備えられる試験になっています。


 地理試験の対策について


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地理試験の合格率は概ね50%前後といわれており、一回で合格することは難しく多くの方が複数回受験して合格に至っています。ただしこの試験に合格すれば、高収入が期待できるタクシー需要の多い地域で活躍することができ多くのチャンスが生まれるのです。中々一回で受かるのは難しいため、しっかり予習をすることで早い合格ができます。自動車免許と同じでひっかけ問題も出題されるため、そういった問題も視野に入れることが重要です。



―タク助は地理試験突破も助けますー

▼地理試験対策教室のご案内


当サイトは未経験者でも安心の地理試験対策に重点を置いています。

東京23区と三鷹市、武蔵野市の広いエリアですが、短期間で合格できることを目標としており、受講生に合った指導を行います。受講は原則タクシー会社からの予約制で専門の講師が合格まで指導致します。学習の進み具合には個人差がありますが、ほとんどの受講生が4~7日以内の受講により一回で合格しております。


全く東京の地理がわからない方でも大丈夫です。地理試験は、地図の試験問題だけでも180ヵ所もありますので、学習することにより実際の乗務でも必ず役立ちます。営業中にも習った箇所を走行すると風景と名称が紐づいて、学習との相乗効果により地理に詳しくなれるのです。もし学習がなければ、たどり着いてもすぐ忘れてしまうでしょう。


試験対策についてはポイントをわかりやすく、しっかりお教えいたします!


暗記が苦手な方、覚えることに不安がある方でも「仕事のスタートラインに早く立って稼ぎたい」その気持ちがあれば、短期間で合格できます。二種免許所持の方でしたら、合格後にタクシーセンターの新規講習(4日間)で運転者証が取得できます。また合格することによって、不安が自信へと変わってきます。初めて学習される方、何度か試験を受けたにもかかわらず合格できなかった方。ぜひご相談ください。

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