名古屋タクシー協会 天野清美会長ら正副全員を再選 名タ協が第71回定時総会を開く(TAXI JAPAN412号)

公開日:2024/09/18 14:21


名古屋タクシー協会は5月26日、名古屋市中村区の「名鉄グランドホテル」で第71回定時総会を開き、令和3年度一般事業報告と同名古屋登録センター事業報告、同一般事業収支決算報告などを承認したほか、4年度一般事業計画と同名古屋登録センター事業計画、同一般事業収支予算などを決めた。任期満了に伴う役員改選では、中・東・西・南・北の各地区と福祉・個人タクから37人(定員は41人、欠員4人)の理事を選任したうえで、理事による互選で天野清美会長(つばめ自動車)を再選、天野会長の指名で副会長にも浅野丈夫(名鉄交通第一)と石川優(朝日タクシー)の両氏を再任した。


来賓として、中部運輸局の斧田孝夫次長、愛知県警の石川智之交通部長、名古屋タクシー協会名古屋市会議員連盟監事の金庭宣雄市議会議員らが挨拶したほか、総会後の懇親会には、名古屋市の河村たかし市長が駆け付けた。 名古屋駅構内タクシー営業会も令和4年度定時総会を開き、令和3年度事業報告書と同収支決算報告書を承認したほか、4年度事業計画と同収支予算を決めた。



名古屋駅構内タク営業会が総会


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名タ協の第71回定時総会に先立って開催された名古屋駅構内タクシー営業会の令和4年度定時総会では、令和3年度事業報告書と同収支決算報告書を承認したほか、4年度事業計画と同収支予算を決めた。また、任期満了に伴う役員改選では、名タ協の役員改選に準じて正副会長などの役員を選任することを了承し、名タ協と同じく天野清美会長、浅野丈夫副会長、石川優副会長らが再任された。来賓として、JR東海から名古屋駅の構内営業を管理する東海鉄道事業本部の担当者が出席した。


リニア中央新幹線の早期開業を


冒頭の挨拶で、天野会長はコロナ禍に触れて「我々は大変に厳しい2年間を過ごしてきたが、JR東海も我々以上に厳しい経営環境にあったと思う」としながら、「JR東海の旅客数が回復することが、我々のタクシー事業にも直結することになるので、これからも期待しているところだ。今年のゴールデンウィークの旅客数は(2018年度比で)概ね80%程度にまで回復しているとのことなので、回復基調にあることは間違いないと思っている」としたほか、「JR東海には、リニア中央新幹線を早く(東京・品川から)名古屋にまで開通させて欲しい、それが名古屋のタクシー業界の生命線になると思っている。そのためにも、JR東海の旅客需要が回復し、リニア中央新幹線の開業に向けて取り組めるようになることを心から期待している。あらためて名古屋駅は、名古屋のタクシー業界にとって生命線であり、JR東海と共々、お客様の利便にタクシー業界が貢献できるように皆さんの協力をお願いしたい」などと呼び掛けた。 続いて、名古屋駅構内営業における優良乗務員表彰を行い、受賞者7人を代表して毎日タクシーグループ乗務員の正林龍雄氏に天野会長から名古屋タクシー協会総会特集1213表彰状が手渡された。 議事では、令和4年度収支予算において、新型コロナウイルスの感染拡大鎮静化による移動需要回復による名古屋駅からのタクシー乗車回数増を見越して、入構回数割会費を15円から12円に6月1日から引き下げることを盛り込んだ。


運賃改定申請率は94%に

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名古屋タクシー協会の第71回定時総会では、冒頭の挨拶で天野会長が「我々にとって大変に厳しい2年間を過ぎてきたが、その間に様々な努力をしていただいたおかげで、今日こうやって顔を合わせることが出来たのだと思う」としながら、「名古屋タクシー協会としても様々なことをやって来たが、特に直近の運賃改定については、既に94%近い申請率となっており、ほぼ全社に近い状況だ。皆さんの協力に感謝を申し上げる。我々タクシー事業者の熱意が中部運輸局にも伝わるものと思っている」とした。一方で、天野会長は「申請事業者は(運賃改定の)要否判定のための資料提出を求められているが、資料に不備があって要否判定の手続きがクリアできないと、運賃改定の審査そのものに入れないということになってしまう。早急な対応をお願いしたい」などと要請した。


高齢者割引などは自治体負担に


また、天野会長は「バリアフリー対応では、石川優副会長(朝日タクシー)が名古屋の障害者団体と複数回に渡って懇談を重ね、そのことがNHK・BSの放送大学で放映されている」などと紹介した一方で、「国交省では、原則として、(車いす利用者のタクシー乗降に関して)余分な料金をいただいてはいけないと相変わらず言っているが、それを実行する我々タクシー事業者と乗務員の負担は場面によっては非常に大きい、というように様々な問題がある」などと指摘。 その上で、天野会長は「タクシーの特性だが、個々の状況によってまったく変わってしまうという側面があり、個々の障害者の状況、乗務員の技量や経験、そのマッチングの難しさ、そうしたことを引き続き障害者団体に、さらに様々なタクシーの運賃の割引、例えば高齢者割引(10%)や幼児・児童割引(10%)などについても引き続き、運賃改定とは別に、こうした割引分は本来、自治体が負担すべきものであり、それをタクシー事業者が負担するものと社会的貢献という名の下に誤魔化されてはならないと私は考えており、『やるべきことをしっかりやって、いただくべきものをしっかりいただく』という、そういう体制になるよう、今回の運賃改定を機会に、より強くタクシー業界の主張を自治体に、積極的に意見を開陳していきたいと思っている」などと強調した。


任期満了で天野会長ら正副再選

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表彰式では、無事故無違反達成10事業所を代表して大宝第一交通、永年勤続運転者表彰では受賞者5人を代表してつばめ自動車乗務員の溜畑愉弦氏、無事故無違反運転者表彰では受賞者11人を代表して第五フジタクシー乗務員の中條進一氏に、それぞれ天野会長から表彰状が手渡された。 議事では、令和3年度一般事業報告と同名古屋登録センター事業報告、同一般事業収支決算報告などを承認したほか、4年度一般事業計画と同名古屋登録センター事業計画、同一般事業収支予算などを決めた。任期満了に伴う役員改選では、中・東・西・南・北の各地区と福祉・個人タクから37人(定員は41人、欠員4人)の理事を選任したうえで、理事による互選で天野清美会長(つばめ自動車)を再選、天野会長の指名で副会長にも浅野丈夫(名鉄交通第一)と石川優(朝日タクシー)の両氏を再任した。

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